縄文人の顔
上野 国博に展示の 縄文人が作った土面です。その下には あの独特の面相を持つ遮光器土偶 を含む いくつかの土偶が並び、そのすぐ左側には あの たくましい縄文土器が ずらりと鎮座。このあたりの展示ゾーンが私の お気に入りの場所なのです。
これらの縄文人の作品を見ていると、なぜか気が休まり、自然の中で生きる彼らの日常が あれやこれやと想像され イライラが解消されるのです。
こんな顔の 縄文オジサンが、こんなに 素晴らしい土器を 無心に作っている姿が浮かんでくるのです。別のオジサンは もっと ど派手な 、たくましいけど くどい とも言えるあの独特の土器を製作中・・これら デザインの発想はどこから来るのか知らん!ある程度、生活に余裕が生じないと、こんなデザインは・・ そして縄文後期になると なぜ急に シンプルなデザインに変化したのだ?彼らの価値観を換える背景には何があったんだろう。
東日本各地で作られた これらの装飾土器を どこかに持ち寄って コンペや見本市を やったのかも知れんなあ。
この土偶とは すっかり顔なじみです。上記のような縄文時代を代表する 装飾土器よりも後の作品です。
それらの土器デザインと この土偶の顔・・かなり乖離している様にも思えるけど・・しかし 面白いなあ! ここへ来ると なかなか帰れなくなるのです。
(写真:クリック拡大可・中段写真・・H13年 国博 ”土器の造形-縄文の動・弥生の静-”目録より・・ 山梨県塩山市殿林遺跡出土 深鉢)
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コメント
縄文土器のコンペ説、ボクもその考え方に賛成です。長岡出土のデコラティブな火焔の土器は、煮炊きの実用には適さなかっただろうなと、加曽利貝塚古墳博物館のイベントに行ったときにそう感じました。実際に土器を作るところから煮炊きするまでを結構忠実に再現するイベントで、火焔がモノに当たって欠けたりして、できるだけシンプルな作りの土器になっていくのは、これは自然な流れだろうなと実感しましたし、コンペのようなものがもたれれば、そうした美的にも優れていて、しかも長持ちする土器を披露すれば、注文は集まるようになるだろうし、そうした土器の注文を取り歩く人が出てくるだろうし、その土器に保存しておく加工食品の知恵も広まっていくだろうし、加曽利特産の貝類の干物なんかも、珍しい貝以上に相当高価な交流品だっただろうなと、そのイベントで感じました。
それにしても、人面の鼻から下が異様に長いのはなんででしょうか。えらい人=鼻の下が長い、という固定観念が、あの表情を作らせているのかなと思った時期がありました。えらい人って、どの時代も顎を出して顔を天に向けてるし、そんなところがその理由なんですが、この顔の向け方、何千年経っても変わんないだろうな、そんな風に考えています。
それはそうと、エダマメ、お疲れさまでした。おいしかったですね。
投稿: kaijin+kaijin | 2008/07/07 22:54
随分の昔から・・「あの縄文土器の激しさから、どうして あの 弥生土器に変っていったのか、何がその変化を惹起したのか」・・当時の生活人の内面的変化、生活環境の変化・・こんなことに関心を持っていたのですが、いまだもって 勉強する暇が持てません。でも 博物館で石器や土器を見るたびに「そうだ、その宿題が そのままだ!」と思い出すのです。とりあえず・・「あの火焔土器のような縄文土器文化が急に盛り上がり、なぜ急に消滅したのか」・・調べてみたいと思っては いるのですが・・
投稿: tochinoki | 2008/07/08 21:46
ボクらの世代に通底する「縄文への憧れ」は、どこから来たんでしょうか。これがボクの関心事です。坂本さんは縄文の土器がどうして消滅したのかという関心事。それぞれ違いますね。
縄文と言えばやはり岡本太郎さんでしょうね。考古学界以外の分野でこの人くらい強烈に縄文を持ち上げてくれた人って知りません。逆に、岡本太郎が持ち上げたから余計に縄文嫌いになったと言う人も多いでしょうね。『日本再発見』は当時としては先鋭的な文化論集で、あれを読むと、モンゴロイドの大移動の検証として縄文の装飾を使っているようなところがありました。日本では北海道から東北・関東に降りて来て、やがて南から北上して来た稲作人と衝突。じりじりと押し戻されて北海道に押し込められた民族文化。同じ流れの本流がシベリアからアラスカへ流れていって、エスキモーのトーテンポール、アステカやユカタンの石像物、そして南米のインディオへと担がれて地の果てへ。共通するのはデコラティブで、装飾過剰な美意識の持ち主だったこと。
ボクの憧れの源泉は、きっと追われて逃げて、ついに袋小路に入り込んだ民族の美意識にあるんだろうな、と。
投稿: kaijin+kaijin | 2008/07/10 13:57
縄文へのあこがれ・・あるんですよね。土器への関心も そうなんですが、石器にも惹かれるんです!
あの 石ヤリ(尖頭器)や石鏃の加工の美しさ,これもじっと眺めているとゾクゾクするのです。
槍を持って野っぱらを走りたくなったり・・
投稿: tochinoki | 2008/07/11 21:30