2009/07/08

虫の事情、キャベツの事情

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このキャベツの虫食い被害を見ると、無農薬で野菜を育てることの難しさを 再認識するのです。先日この道の先輩Y君の畑を訪れると どのキャベツも 外葉の虫食いは( この写真の)私のキャベツ 以上に ひどいものの 結球部はどっしりとして殆ど無傷、外葉を取れば 出荷には全く問題なさそうです。 Y君に質問・・「アオムシは どうしてこんなに 外葉ばっかり食うんかなあ、外葉よりも中心部の方が 柔らかくてうまいのになあ」 彼 答えて曰く 「硝酸態チッソが多いと 虫を呼び寄せることになるそうですわ」

私も 「過剰施肥等により チッソ過多で育った野菜は いわばメタボ症状、栄養過多の不健康野菜、 体力不足の弱みを虫にキャッチされ狙われる、しかも チッソ過多の野菜は えぐい、まずい」 の話は聞いてはいるのですが Y君のキャベツを じっと観察しても チッソ過多による軟弱な育ちには とても見えません(実は昨年 彼のキャベツを 一個もらったことがあるのですが 手に取ったときのスイカのような その重量感に驚いた 経緯が あるのです)

硝酸態チッソ説を ある程度は認めるとしても、なぜ 外葉ばかりに 蓄積されるのだ。なぜ 結球部には回らないのだ。 またまた つまらぬ疑問が 湧いてきました。自分の畑に戻って キャベツを かじっている アオムシに訊いてみたのです・・「母親が このキャベツの葉裏に産卵し 自分はこの葉っぱで生まれ育った。葉の表だと鳥に狙われるし 日差しもきつく喉が渇く。それと 外葉の裏で育つと その葉の表に出て さらに内側にある葉を何枚も乗り越えて 中心部の柔らかい葉っぱにたどりつくのは なまやさしい仕事じゃない、その間 鳥に狙われちゃ おしまいだ」 との話。 

私は キャベツ外葉の集中被害は、”硝酸態チッソ説”よりも 上記の アオムシの ”身の安全説”方が 「さもありなん」と思われるのです。 そもそも キャベツの硝酸イオンを 測ったデータが あるのかどうか・・と思い調べてみると それが ちゃんと あったのです。

茨城JA しおさいキャベツ部会では 多い時で4000~ 5000ppmある硝酸イオンを(海水を使って)収穫期には3000ppmに低減、さらに 嬬恋村では葉面散布剤を使い収穫期には 2000~3000ppmに抑え、食味と日持ちの改善を図っているとのこと。 あ~ 知らなかった!   しかし 身近の野菜に こんなに多くの硝酸イオンが含まれているとは少々意外でした。  

ところで これらの地域では アオムシの被害はどうなのだ? 硝酸イオンを減らした結果、アオムシの被害がへったのかどうか そこが聞きたい!そして 茨城や嬬恋村の アオムシたちには どちらの説が どの程度正しいのか訊いてみよう。 しかし なぜ硝酸イオンが 外葉に集中的に蓄積されるのか・・この疑問は アオムシには関係ないしなあ・・ 畑に来ると こんなつまらぬことで いつも忙しくなるのです。

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2009/06/16

ゴボウの 木

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仲間と 畑作業をやっていますと 隣の樹林からは いつもの ホーホケキョ に交って トッキョキョカキョク の声が 多く聞かれるようになりました。 ホトトギスの飛来シーズンになったようです。 ウグイスが巣を作るのを待って 自分のタマゴを抱かせる機会をねらっているのでしょう。 「ウグイスは 他人の子供を育てさせられていることに 今まで全然 気がついたことないんかなあ」 「だまされていることを知っていたら、あんなに近くで 一緒に鳴かんやろ」 ・・60ウン才 のオジサンたちの 実に たわいのない会話です。

5年ほど前、隣の里山の端っこの雑木を伐採、 仲間が開拓した 30坪程度の自然観察用の土地で 種まき後 3年のゴボウが 今年も元気に芽を出し 今までの成長記録を更新しました。昨年は2メートル程度、今年は3メートル、来年は4メートルになるぞ! 3年前 ごく普通のゴボウの種を播き その後ずっと放置、観察しているものです。この場所は いわゆる純粋な ”山土”・・樹木の葉っぱが何千年も堆積して ふかふかの (肥料や農薬には全く無縁の) 腐葉土の層が50cm掘っても まだ続くのです。

この ゴボウの木を見ると 筑波科学万博の トマトの木を思い出すのです。 「土には植物が本来持っている成長力を阻害する要素があるのではないか、それを取り除いてやればその植物は指数函数的に伸びることができるのではないか」と考え ハイポニカ農法を編み出した野沢さん・・ しかし 土に植物の成長を阻害する要素があるとすれば このゴボウの成長は どう考えればいいのだ? ここの土は そんな成長阻害要素を含まない すばらしい土ということになるではないか。 野沢さんも言っていたとおり 生物の大きさを決めているのは DNA・・とばかり考えるのは間違っているなあ、環境がDNAを変えていくことも けっこう あるよなあ。 この関係を まじめに勉強してみるのも面白そうだなあ・・などと思うのです。


昨夏 このゴボウを 掘った時は 直径5cm程度、味は普通のゴボウと変わらず、今年も一本試掘、直径10cm超に成長、齧ってみると さすがに繊維が強くなり調理には不向き・・堀川ゴボウのようにはいかないようです。 

ともかく このゴボウは このすばらしい土と環境を得て その潜在能力を伸ばすことができたことは間違いない。  しかし この土質が ゴボウにとって めったに出会えないほど最適であったから ここまで育つことができたと理解するとしても ゴボウ以外の作物を この土で栽培して こんなに うまく行くとは思えない。「間違って うまくいったら 俺たちは ”万元戸” になれるぞ いっひっひ!」 頭上で カラスが 「あホー」   あ~ア、缶ビールが効いてきた。

(写真:クリック拡大可)

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2009/05/22

アルバムの嘆き

母の没後 すでに6カ月、 この間 実家の家財整理を続けてきました。田舎の家は収納場所が多く、都会に住む我々には信じられないような 不要な古道具が 押入れや物置から 厭になるほど 次から次へと出てくるのです。
引取り手のないものは トラックに乗せ 市の処分場へ・・、仏壇も 我が ウサギ小屋に移し終え 田舎の実家は 真の 空家になりました。 仏壇の引っ越し後、主の抜けた古家の寂しさを想うと やりきれない気持ちになるのです。


最近の悩みは、母が残した アルバムや写真の扱い・・身内の結婚式、子供や孫の写真 が ぞくぞくと出てくるのです。 それでなくても このウサギ小屋には息子や娘の赤ん坊の頃からの(個人別の 1冊2キロはあろうかと思われる) やけに分厚いアルバムが どさっと残っているのです。 この膨大な写真・・「子供たちは親の死後 どう処理するんだろう、きっと扱いに困るに違いない、しかし ゴミとして出すのも はばかられるだろう 」 思案の末、仲間と共同耕作している畑で 焼却することとしました。  写真を分別していると 我が60余年の歴史が見えてくるのです。

昭和40年頃のアルバムから 急速にカラー写真が増加、 確か その頃は 田舎の実家でも 洗濯機、冷蔵庫、電話、 テレビ等が徐々に揃ってきた時代・・高度成長の中 貧乏生活からも徐々に開放され カラー写真のアルバムの増加に幸福感が重なっていたようにも思えます。 昭和45年頃のアルバム・・身内や友人の結婚写真が急増・・あいつにも こんなに若い時代が あったんだよなあ、今の顔からは想像できんなあ!そして その頃、私が母に送った職場の同僚たちの写真、万博会場での 若かりし我と 同僚女性たちのミニスカート姿の まぶしさ!

時代が新しくなるに従って アルバムではなく バラの写真ばかり、 やたらに多くなった写真の枚数と 母の加齢の せいで 整理するのが煩わしくなってきたのでしょう。  

両親の世代にとっての写真というものは、ゼロからの再出発と その後 必死で築いた生活の安定、それらの証と して残したかったものなのかも しれません。 今はデジカメ時代、 写真をプリントすることは激減、 息子たちも 分厚い重量級のアルバムを 引取ろうとしません。   畑に掘った穴で 取りあえず 親子で重複した写真を 燃やしながら思うこと・・・「昔は みんな 若かったなあ・・ それにつけても 亡くなった人が増えたなあ・・ あっ、自分のこの写真、 葬儀用に息子に渡しておこうか、いや若すぎる、 やめとこ」 ・・ 10年前にはこんなこと思ってもみな かった。

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2009/04/23

耕作放棄地

梅は他の樹木と比べると 春先の小枝の新生が多い庭木です。その分 葉っぱの繁る度合いが多く、 強い陽射しや通風が遮られ アブラムシの恰好の繁殖地となります。若葉は アブラムシの団地と化し 吸汁された葉っぱは縮んで病んできます。このような場合、 思い切った枝の間引きを してやると アブラムシの飛来も大幅に減少、梅の実も健康で元気なものが着果するようになります。  基本的に全ての植物は、風通しをよくして どの枝葉にも日光が 十分に当たるようにしてやると うっとうしい生育環境が改善され 虫の被害も大幅に改善されます。

かねてより 野菜の栽培面でも同じ問題を感じているのです。現在の野菜の栽培は、狭い土地で最大の収量を得るため 過密栽培ともいえる植え付けが定常化しています。病害虫の発生は当然のことと思えるのです。虫の発生しやすい環境を作っておきながら その対応策として 農薬や化学肥料を多用せざるを得ない栽培方法が 定着したのではないか と思えるのです。

作物の生育環境として、地上部は 風通しと日照環境、地下部は 微生物の住みやすい土壌環境・・先ず この二つの環境を最適化してやれば 農薬や化学肥料に頼らなくても 健康優良児の作物を育てることができるのではないか。そんなに単純化できる問題とは思わないけれど とにかく自分で それを確認することから初めてみよう。

遊休農地は増える一方・・”農業センサス”を見ると 千葉県の全耕地面積のうち 17% が 耕作放棄農地とのことです。これらの土地を利用することができれば もはや こせこせと過密に栽培する必要などない。出来る限り自然な条件で ゆったりと おおらかに 野菜を作ってみよう。耕作放棄された農地は 我々が耕してくれるのを待っている。  
庭木の剪定をしながら そんなことを考えているのです。


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2009/03/26

野菜の味と土(3)

Inbafarm_005野菜栽培等において 化学肥料を多用すると 堆肥等の有機肥料と比べ 何故ビタミンや ミネラル分が減少するのか、栄養価や うまさが落ちるのか もう少しガテンがいきません。

化学肥料・・即効性 // 有機肥料・・緩効性(地中微生物による分解過程が要る)、そして・・養分を吸収するのは根!、「同じ作物で 化学肥料と有機肥料施用の場合を比較すると根の張り方が顕著に違う」 と聞く・・

根の周りに化学肥料が供給されれば N、P、K が努力なしで すぐ入手できる、しかし 化学肥料中にはミネラル成分は少ない→ 3栄養素が気楽に手に入れば 必死に根を伸ばして 微量のミネラルなど 求めなくても 主な栄養素は揃っているのだから 一応 見かけ上は立派に成人?することが出来る→ ハングリー精神がないまま育った野菜は 大味で美味くない・・というわけか。
そういえば 稲の栽培で 穂が出る頃に 水田の水を抜き、土が ひび割れるくらい乾かして 稲に危機感を募らせたうえで必死に水を求めて根を張らせる”中干し”という作業があるもんなあ。

化学肥料は微生物のエサには ならないので、地中の微生物が減少し土壌の物理性(通気性、保水性等を維持する団粒構造、ふかふか感)が悪化、土が固くなり根が伸びにくくなる、一方 有機肥料を施用すると それらが改善され 作物の根が活性化、深く長く伸びて吸肥力が増し 土中にあるミネラル分も どんどん吸収できる。ミネラル豊富な作物は堆肥を施用することによって根の伸長を促し 健康な野菜が生まれるということか。

植物も人間も 楽して育つと 味のある作品にはならんということか・・こんなことを考えながら なんとなく自分でガッテン、 堆肥を切返しているのです。

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2009/03/03

野菜の味と土(2)

Taihikirikaesi
堆肥を切り返しながら ふと疑問に思ったのです。「化学肥料を使わず 堆肥で作った野菜は うまい、昔の野菜は うまかった」 一般的にそういわれているので 堆肥作りから始めることにしたのですが、化学肥料が普及する前の時代からの それを裏付ける具体的なデータは あるのか。食味の官能試験的なデータだけではないのか・・ その後 少しばかり調べてみました。 「日本食品標準成分表」に 主な野菜の成分(栄養価)の推移データ(過去50年間)を見つけました。

例えば ホウレンソウの ビタミンC の分析データ: (1950年) 150 mg/100g →(2000年) 35 mg/100g・・へ 77% 減少、 鉄分では (1950年) 13mg/100g →(2000年) 2mg/100gへ 85%の減少(この数値はグラフデータからのおおよその読取数値です)、ホウレンソウの場合 その減少ぶりは殊に顕著ですが、その他の野菜においても 主なミネラル成分のデータも含め 殆どが 50%以上の減少となっていることには実に驚かされました。戦後の時系列のデータ推移を見ると 確かに 化学肥料の多用傾向とこれらのデータは逆比例の関係が見られます。

味との関係では、これらの成分よりも糖成分の方が問題ではないかと考えられるので そのデータも探しているのですが すぐには見つかりません。糖分に関しては こんなレポートが ありました。「食味に関係の深い糖は、チッソ肥料と水が少ない条件で蓄積する傾向にあるが、チッソ肥料が多いとタンパク質が合成される回路が働くため、糖成分が少なくなって味や貯蔵性が低下する。化学肥料は急に効くので糖が減少しやすい傾向にあるのに対して堆肥は土壌中で徐々にチッソを放出するので食味が向上すると考えられている」・・

この通りの因果関係だとすると、戦後の食料増産、収穫サイクルの短縮化、単位面積あたりの収量アップ・・のための化学肥料多用の歴史と、野菜の味の低減は大いに関係があるように思われます。  

最近 「うちの子供は野菜が嫌いで・・」という親御さんの嘆きを よく耳にしますが、「まずい野菜ばかり買っているからだ、いや本当は まずい野菜しか売ってないからだ」と言えるのかも知れません。


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2009/02/18

野菜の味と 土

野菜作りを始めて 無農薬、無(化学)肥料の野菜を食する機会が多くなりました。   Noujo_mejiro008_3
自作、他作の野菜を収穫すると まず生で かじってみるのです。最近よく齧るものは  ダイコン、ニンジン、ハクサイ・・「これは うまい!」と思うと その畑の土を 手に取って観察するのです。 素人目にも「やはり 土が違うなあ」 なんとなく解るんです。

最近、自分で堆肥を2トン程度 作って見ることにしました。初めてにしては順調に仕上りつつあります。表面に近い層は すでに70℃, 放線菌も白く粉をふいて元気、50cmほど内部は45℃・・「そろそろ切り返してやるか」

「しかし 昔の人は どうして堆肥の知恵を得たんだろう。」「農薬も化学肥料も使わない作物の方が(安全面は勿論)味がいいと よく言われるけれど 昔の人の知恵は すごいなあ」・・ いっぷく しながら、1時間ほど前に ほじくっていた隣の里山の土のことを考えていました。おそらく何千年もの時間をかけて形成された(腐葉)土は、40cm程度まで掘っても まだ ふかふか 心地よい触感と暖かさがあるのです。その場所に仲間が3年前植えて ほったらかしのゴボウは まだ成長を続けているようです。この春 また大きく葉を繁らせるのを見るのが楽しみです。

さっき の山土と 仕上り(途上)堆肥の触感が全く同じ と思えたことから・・山土→川の氾濫→流域の沃土化→農耕文化の発達→地力の低下→再氾濫→再 沃土化・・ 「そうだ! 昔の人は地力が低下してきた時、自然(氾濫)が運んでくれた山の土を 自前で作れば肥沃な土が復元できるのではないか・・と考え、そこから 落葉や草を利用し、堆肥を作る発想を得たに違いない」 たばこを くゆらしながら またまた思いつきの自説に 自分で納得 しているのです。 なには ともあれ 春はいいなあ!  (写真:クリック拡大可)

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2009/01/23

ソノシートで聞いた演説

演説という言葉で すぐ思い出すのは ケネデイ大統領の就任演説、My fellow Americans: ask not what your country can do for you 、ask what you can do for your country ・・ 夢中で暗記した はたちの頃・・                         

ラジオで オバマの就任演説を聴きながら なんとなく ケネデイとの相似性が感じられ、ダンボール箱の中から 昔 読んだ ”アメリカ大統領演説集”を探し出したのです。 昭和38年出版、定価 300円、本全体が茶色に変色していました。 ソノシートを擦り切れるまで聞きながら この本で暗記、 周囲に人がいなければ 大きな声でケネデイの抑揚をまね夜道
を歩いていると、通りかかった家のスダレから顔を出した おばあちゃん 「あんた 大丈夫か?」 ・・ あの頃は純だったなあ!

ペラペラの破れかかった大昔の ソノシートを眺めつつ・・あの頃 LP盤は高すぎて なかなか買えなかったなあ。初めてLP盤を買ったのは フランシスコ カナロの タンゴ集、でもプレーヤーが無い、友達の おもちゃみたいな プレーヤーで聞いた エル チョクロ, ジーラ ジーラ, あの頃は若かったなあ!

はたちの秋 確か 11月23日?、 大峰山脈を縦走中、行者還小屋に泊まった日の朝、寝袋の中で あまりの寒さに目を覚まし、ラジオを点けると 「ケネデイ暗殺」のニュース・・このニュースが 日米間衛星通信の最初のニュース だったと後で知りました。そんなことも手伝って ケネデイへの関心が倍化し 40ウン年を経た今も明確に記憶に残っているのです。 就任演説の最後の部分、その格調や抑揚面でも最も好きだった部分・・

With a good conscience, our only sure reward, with history, the final judge of our
deeds, let us go forth to lead the land we love, asking His blessing and His help, but
knowing that here on earth God's work must truely be our own.

「アメリカ大統領って すごい!」 と感激したあの頃、 翻って 日本の指導者の話の貧しさ! お酒を飲むといつも きまって 日本のことが心配に なるのです。

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2009/01/03

葬儀社 友の会

手紙類の整理をしていると、 昨年 市内の葬儀社から届いた営業案内が出てきました。何年か前、田舎(愛媛)で一人住いの母が「私が死んでも 葬儀のことは心配いらないからね, 三灯苑 の友の会に入っているから 慌てなくても済むからね」の話にギクッとした覚えがあるのです。

昨年末、母が亡くなり、本人が入会していた その葬儀社に お世話になりました。我が家の葬儀を担当した女性の手際のよさ、進行面のソツのなさ、気配り等、実によく訓練されているのです。葬儀が終わったあと、同じ地元に母親を一人残している従兄弟は 即刻 この葬儀社の友の会(毎月5000円程度を死ぬまで積み立て、すわ鎌倉?!の時は 連絡一つで葬祭関連の手配を一切 取り仕切ってもらえるシステムです)に入会、やはり同じ地元に住む妹夫婦も 息子達が将来帰ってくる可能性の少なさを考え入会を検討中とのこと。

その葬儀社の名は モリスコーポレーション・・まだ日本に若者が多かった25年ほど前、結婚式場の経営からスタートし、その後の高齢化の進展に合わせ葬儀部門に傾注、最近は介護タクシー部門も新設、事業は極めて好調の様子です。

母の葬儀の翌日にはギフト屋さん2社の営業員が、四十九日明け後の返礼品用の分厚いカタログを持って来訪、その後 僅か数日の間に7社のカタログが20cmを超える高さになりました。

私の住んでいる 船橋市 北習志野駅周辺は 市内でも有数の葬儀社過密地区です。自宅から歩いて10分ていどの場所に この数年で 3軒の葬儀場がオープン、 それとは別に車で15分も走れば 3軒の既存店、ここは 葬儀社特区ともいうべき至便の地?なのです。 

この激戦区で 自分の葬儀が営なまれる場合、あらかじめ葬儀社を決めておかなければ、次々と来訪する各社の営業マンの対応で 家内が翻弄されるに違いない・・自分で葬儀社の手配までして逝ってしまった母の寂しさを思い 慙愧の念に駆られつつ、正月早々そんなことを考えているのです。

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2008/12/23

蚊の針、アブラムシの針 (3)

学習意欲の強い80才過ぎの(清川虹子に似た)オババのもう一つの質問・・「蚊は どうして あの柔らかそうな針で人を刺すことができるの」・・植木の話から どうして蚊の話になったんだろう と自己反省しつつ、「そういえば そやなあ、なんでやろ」と しぶしぶ調べ始めました。 その結果、蚊も必死で 様々な課題を解決、適応しながら生きてきたことを認識することになりました。

①蚊の視力は人間の数百分の一程度、しかし極めて鋭敏なCO2センサーを持っていて それを排出する生物を検知することができる。

②皮膚下の毛細血管を正確に検知するため足の裏に装着している微小な超音波センサーを用いて聴診する。

③動物の皮膚は固く血管は深いので、口針を二重パイプ構造とし、外側のパイプは側面Kanokouhun_3がギザギザになっていて、このギザギザパイプを上下に振動させながら、獲物の皮膚や筋肉の細胞を押しのけるようにして刺してゆく。側面のギザギザは接触面積を小さくし、摩擦を少なくする効果があり、痛みを感じさせずに刺すことができる。この外側パイプで血管に到達後、内側パイプ(直径10μm程度)で血液を吸い上げる。

④この細いパイプで 粘度の高い血液を吸うには蚊にとって大変なエネルギーが必要。そこで蚊は溶血剤を含む唾液を注入しながら吸血している。(因みに 刺された後の痒みは この溶血剤中のヒスタミンが原因)

数年前に 某 小企業により、この蚊の知恵を借りて痛くない注射針を開発した話があKagizagizahari_3りました。 蚊の あの柔らかい針(チキンという柔らかい物質でできている)の研究から注射針の材質は金属ではなく 生分解樹脂のポリ乳酸をギザギザをつけて射出成形、しなやかに曲がり 折れにくい針を製作、更に 蚊のギザギザパイプの振動挿入をまねて 新開発の針も微細な振動を加えて使用することで痛くない注射針が開発された・・


生物って 己の種の存続を図るためとはいえ、どうして こんなにうまく自身を進化 改造させることができるのでしょう。こんな小さな虫たちのことも 知れば知るほど その健気さ、絶妙さに驚かされるのです。

(写真)(クリック拡大可)
*蚊の口針・・太田区立貝塚中学校 阿達直樹先生の電顕画像集から  *痛くない注射針・・NTD TKSさんから借用したものです。

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